Twinmotionで出来る!リアルな住宅シミュレーション~概要と始め方~

2024年5月7日

Twinmotionの説明と始め方

このブログで紹介しているSketchUpは3Dモデルが手軽に作れてとても便利ですが、3Dのビジュアルとしてはとてもシンプルです。

インテリアやお部屋のシミュレーションでSketchUpを活用される方も多いかと思いますが、3Dモデルの見た目にもの足りなさを感じることもあるのではないでしょうか。

そんなときはTwinmotion(ツインモーション)の出番です。

インポートした3Dモデルを美しいフォトリアルな高品質の3Dイメージに仕上げることができます。

SketchUpのモデル
SketchUpのモデル
Twinmotionのレンダリング後の画面
Twinmotionでマテリアルやライトを調整してレンダリング

シンプルだった3Dモデルが、このように実写のようなビジュアルとして生まれ変わります。

CG制作に詳しくないと扱うのは難しいのでは?
と思われるかもしれませんがTwinmotionは初心者にも扱いやすい仕様になっています。

Twinmotionにはこんな特徴があります。
・シンプルで分かりやすいツールセット
・3Dモデルやマテリアルなどの豊富な無料素材
・高品質な3Dレンダリングが簡単にできる
・日本語化されていてチュートリアルも充実
・非商用なら無料で使える

専門的なCG制作ソフトウェアと違い、分かりやすい用語や直感的に理解できる画面構成が採用されているので、分野を問わず幅広いユーザーに利用されています。
もし興味があればぜひ使ってみてください。

覚えたらめっちゃ楽しいですよ!

この記事ではTwinmotionの特徴動作環境インストール方法をくわしく説明します。

(関連記事)はじめてのTwinmotion|初心者向けコンテンツ制作ガイド

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何ができるソフトウェア?

Twinmotionとは3Dビジュアライゼーションをするソフトウェアです。

簡単に説明すると、
CADで設計した3Dモデルをリアルな3D映像で表現する」ということをします。

Twinmotionは、美しく高品質なリアルタイム3Dビジュアライゼーションを短時間で簡単に制作できるという大きな特徴を持っています。

Twinmotion公式トレイラー

学生版や無料体験版はいつまで使える?

含まれること無料体験版
(\0/無期限)
教育ライセンス
(\0)
商用ライセンス
(有料)
全機能へのアクセス
チュートリアルの利用
出力される解像度の制限2kまでフル解像度フル解像度
商用プロジェクトでの利用
公式サイトより引用

非商用であれば、なんと無料体験版が無期限で使えてしまいます。
出力解像度の制限がありますが、全機能フルアクセスできます。

個人ユーザーには十分すぎるほど楽しめます。

【動作環境】推奨スペック=3Dゲームが快適に動くパソコン

TwinmotionにはUnrealEngineという3Dエンジン(3D処理の技術)が使われています。

パソコンやプレステなどの3Dゲームによく使われている3Dエンジンですが、美しい高精細な3D画像をリアルタイムで処理するため、求められるパソコンスペックは少々高めとなっています。

Twinmotionが快適に動くパソコンに迷ったら、3Dゲームに強い「ゲーミングPC」を選ぶことをおススメします。もちろんノートパソコンでもOKです。

最小スペック

住宅や室内レイアウトなど小規模な3Dモデルを扱う場合。

パソコン構成Windowsmac
OSWindows 10-11, 64 ビットmacOS X 10.14.6以降
グラフィックのスコア
(ビデオメモリ)
スコア10,000以上
(6GB以上)
スコア10,000以上
(6GB以上)
CPUのスコアスコア2,000以上スコア2,000以上
システムメモリ16 GB 以上
*16,000MB
32GB以上
*32,000MB
保存容量30GBの空き容量30GBの空き容量

下の商品リンクは、最小スペック表のグラフィックCPUのスコア要件を満たしたPCです。

高性能スペック

街なみ全体や、山など地形の起伏データを含めた大規模な3Dモデルを扱う場合。

パソコン構成Windowsmac
OSWindows 10-11, 64 ビットmacOS X 10.14.6以降
グラフィックのスコア
(ビデオメモリ)
スコア15,000以上
(12GB以上)
スコア16,000以上
(12GB以上)
CPUのスコアスコア2,500以上スコア2,000以上
システムメモリ64 GB 以上
*64,000MB以上
32GB以上
*32,000MB以上
保存容量30GBの空き容量30GBの空き容量

下の商品リンクは、高性能スペック表のグラフィックCPUのスコア要件を満たしたPCです。

要求されるパソコンスペックをスコアで確認

スペック表のグラフィックとCPUの欄に記載しているスコアはハードウェアのベンチマークスコアを表しています。

ベンチマークスコアは次のサイトで確認できます。
・グラフィック https://www.videocardbenchmark.net/high_end_gpus.html
・CPU(プロセッサ) https://www.cpubenchmark.net/singleThread.html

お使いのパソコン構成を確認する方法は次の通りです。

Windows
①画面左下の検索窓から「dxdiag」と入力。
②検索結果に表れるアプリdxdiag(DirectX診断ツール)をクリック。
これでお使いのパソコンの各ハードウェアの名称が分かります。
・CPU ⇒ 「システム」タブの「プロセッサ」の欄。
・グラフィック ⇒ 「レンダー」タブを開いて「名前」の欄。

mac
①画面上のアップルマークをクリック。
②メニューから「このMacについて」をクリック。
開いたウインドウに主要スペックが表示されます。

macはパストレーサーに対応していません。

必要スペックの情報は公式サイトQ&Aから引用しています

インストールは3ステップ

Twinmotionのインストールは次の3ステップでできます。

①公式サイトでプランを選択
②Epic Games Launcher のインストールとサインイン
③Twinmotionをインストール

Twinmotionのプランを選択

公式サイトhttps://www.twinmotion.com/ja右上にあるダウンロードページを開いて、
非商用の利用でよければ「無料体験版」のダウンロードを押します。

まずはEpic Games Launcherのインストーラがパソコンにダウンロードされます。

Twinmotionのプランを選ぶ画面

EpicGamesLauncherのインストールとアカウント作成

ダウンロードしたEpic Games Launcherのインストーラをダブルクリックしてインストールを進めます。

Epic Games Launcher のインストール画面

インストールが終わったらEpicGamesへサインインです。

サインインの方法を選ぶ画面

一覧に表示されたアカウントを持っている場合はそこから選んでサインインします。
アカウントがない場合は一番下のサインアップを選びます。

Twinmotionのインストール

Epic Games Launcherを開いてTwinmotionタブからインストールします。

Twinmotionのインストール画面

ダウンロードとインストールが完了したらすぐに使えます!

【活用事例】お部屋や庭の制作例

Twinmotionでのコンテンツ制作プロセスは大きく分けると3つです。

①配置 ②装飾 ③撮影

それでは機能の一部を当ブログのコンテンツを使って見て行きましょう。

~配置~ インポート/ライブラリの活用

Twinmotionは他のCADソフトフェアなどで作った3Dモデルをインポートすることから始まります。

この画面はSketchUpで作ったモデルをインポートしています。

インポートの画面

標準ライブラリ内にあるモデルはすべて利用できます。

ライブラリからドラッグして配置

Twinmotionで使える素材は標準ライブラリに加え、さらにQuixel Megascans と Sketchfabの素材に直接アクセスすることができます。PBRマテリアルや3Dモデルなど無料素材の数は660,000点以上に上ります。

~装飾~ 素材の質感/屋外を彩る

家具や床など材質はすべて質感の調整ができます。

マテリアルの質感を調整

エクステリアを作ったりお庭の植栽なども自由自在。

お庭に植栽

~撮影~ 光による演出/カメラ撮影

窓から差し込む自然光や、追加の照明などで光の演出ができます。

光による演出の例

※この画像はパストレーサーという機能をONにしています。

静止画や動画などを、それぞれの撮影シーンごとで保存できます。

まとめ

住宅のデザインをリアルに再現したい、お部屋のインテリアを細部までじっくり考えたい、というときに、Twinmotionを使うとリアルな描写でシミュレーションすることができます。

無料で使えてチュートリアルも充実しているので、CG制作を知らない一般ユーザーでも気軽に始めることができます。

3Dモデルを作ること自体はできませんが、SketchUpと連携すればなんでも自由かつリアルに表現することができますよ。

Twinmotionに興味がわいた方はぜひ使ってみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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