SketchUpFreeとデータ互換のある3Dソフトおすすめ4選

SketchUp Freeは誰でも気軽に無料で3Dモデリングを始められる、インターネットブラウザベースの3DCADツールです。
シンプルな操作系で、とても使いやすい便利なツールですが、慣れてくるとレンダリングやモデリングの機能に不足を感じることもあるのではないでしょうか。
そこで本記事では、SketchUp Freeで扱うSKP形式に対応している3Dソフトウェアの中から、3Dシーンのレンダリングやモデリング機能の充実したものや、3Dモデルの入手やデータ変換などで連携できるものをおススメしたいと思います。
今回紹介するソフトウェアは、次の条件で絞って選んでいます。
・無償プランで基本機能が使える。
・SKP形式のインポートあるいはエクスポートがプラグインなしでできる。
興味のある方は是非参考にしてみてください!
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Twinmotion(レンダリング)
直感的で簡単操作のビジュアライゼーションツール
公式サイト:https://www.twinmotion.com/
Twinmotionは、Epic Gamesが開発したビジュアライゼーションツールで、3Dシーンのリアルタイム処理に優れたUnreal Engineの技術を活用しています。
主な特徴
- ゲームエンジン技術の活用:Unreal Engineの技術をベースにしており、高度なグラフィック表現とリアリズムを提供します。
- 多彩なエフェクトと環境設定:HDR、動的アンビエントオクルージョン、天候シミュレーションなど、多彩なエフェクトを簡単に適用できます。
- 幅広い互換性:主要なCAD、BIMソフトウェアとのシームレスな連携が可能で、FBX、DWG、SKPなどの多様な形式のインポートをサポートしています。
Twinmotionは当ブログでもチュートリアルをはじめ、住宅やインテリアでの活用事例を取り上げて紹介しています。その直感的な操作性により、CG制作初心者の方でも短時間で高品質なビジュアライゼーションを実現できます。
Twinmotionは非営利目的あるいは教育用であれば無償で利用できます。
無償版はTwinmotion Cloud以外の全ての機能が利用可能で、3Dアセットやマテリアルが豊富なライブラリにもフルアクセスできます。もちろん日本語対応しています。
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D5Render(レンダリング)
高度なレンダリング技術により、品質と速度を兼ね備えたビジュアライズを実現
公式サイト:https://www.d5render.com/
D5 Renderは、高度なレンダリング技術とAI機能を組み合わせたビジュアライゼーションツールです。高品質で高速な描画処理と効率的なワークフローにより、3Dシーンの制作プロセスを飛躍的に向上させることができます。
主な特徴
- 進化したレンダリング技術:NVIDIAの独自技術による高精度で滑らかなリアルタイムレンダリング。
- AIによる作業効率化(PRO,Teams版):AI機能を搭載し、作業負荷を軽減しつつ高品質なレンダリングを実現します。
- 直感的なインターフェースと豊富なライブラリ:使いやすいUIと多彩なアセットライブラリにより、デザインの表現力を向上させます。
こちらもプラグインなしで直接SKPファイルをインポートできる、非常に強力で高機能なビジュアライゼーションツールです。
森林や草原など重い処理を要求されるシーンでも滑らかに描画する、高品質かつ高速なリアルタイムレンダリングを実現しています。
また、バージョン2.10よりリアルタイムパストレーシングが追加され表現力が向上したほか、日本語対応も追加され、さらに利用しやすくなりました。
無償版には「Community」ライセンスがあり、基本的な機能が利用できます。
3Dアセットやマテリアルなど素材の使用制限もありますが、無料素材(約2,000)だけでも十分に美しい3Dシーンを制作することができます。
【PR】PRO,Teams版では、3Dモデリングソフトとのライブ同期、PRO版にしかない高品質な3Dアセット(約15,000)、都市生成などの機能、また生成AIによるもサポートされています。AI機能ではテクスチャの自動生成や、3Dモデルの生成など、様々なAI技術が活用できます。
その他、高度な機能にアクセスしたい方は、PRO版も是非チェックしてみてください。
Fusion 360(3Dモデリング)
オールインワンの3D CAD/CAMソリューション
Autodesk Fusion(旧Fusion 360)は、設計、シミュレーション、製造までを一貫してサポートする統合型3D CADツールです。多彩な3Dモデリング機能やAIによる設計・開発支援、またクラウドベースでの連携機能を使えば、チームでのコラボレーションが可能となり、複雑なプロジェクトもスムーズに進行します。
公式サイト:https://www.autodesk.com/jp/products/fusion-360/
主な特徴
- 多彩なモデリング機能:パラメトリックモデリング、ダイレクトモデリング、フォーム(曲面)、スカルプティングなど、様々な設計手法に対応し、柔軟なアイデア実現をサポートしています。
- 統合されたワークフロー:CAD、CAM、CAEの機能が一体となっており、設計から製造までのプロセスを一元管理。
- クラウド連携でいつでもどこでも:リアルタイムのコラボレーションが可能なため、リモートワークでもチームの一体感を維持できます。
非商用目的であれば、無償版の「個人用Fusion」を利用することができます。
個人用Fusionは一部機能制限はありますが、3Dモデリングの基本機能は利用できます。
SketchUp Freeでは実現が難しい曲面のデザイン、角部の面取り、日本語の3D文字など、本格的な3DCADならではの強力なモデリング機能が利用できます。
SKP形式でのエクスポートをサポートしているので、Fusionで作った3DモデルをSketchUpのプロジェクトにそのままインポートできて便利です。僕も時々Fusionを利用しています。
【PR】サブスクライブ版ではAI機能(設計案の自動生成など)や、クラウドを使ったチーム連携やレンダリングのサポートなど、設計・開発・製造・ビジュアライズを支援する様々な機能が統合されています。
業務で統合型CAD/CAMソフトウェアが必要な方は、ぜひAutoDesk Fusionを検討してみてください。
pCon.planner(インテリアデザイン)
プロ仕様のインテリアデザインCAD
pCon.plannerは、無料で使える高機能なインテリア設計CADです。直感的な操作により3Dで間取りレイアウトを作成、またリアルなビジュアライゼーションも可能。住宅・商業施設などのインテリアデザインに最適で、家具ブランドの3Dデータを活用することができます。(日本語には未対応です)
公式サイト:https://pcon-solutions.com/
主な特徴
- 間取り作成を簡単に素早く:直感的な操作と充実したライブラリにより、3Dでの間取り作成を迅速かつ簡単に実現し、効率的な空間デザインをサポートする最適なCADツールです。
- 多彩な3Dモデルへのアクセス:pCon.catalogやTrimbleの3D Warehouseと直接連携し、ブランド家具を含めた多彩な3Dモデルへ即座にアクセス可能です。
- 柔軟なデータ互換性:DWG形式をネイティブでサポートし、他のCADソフトウェアとの互換性も高く、スムーズなワークフローを実現します。
SketchUpとの相性が抜群で、対応するデータ形式の少ないSketchUp Freeではデータ変換の場面で非常に役に立ちます。また、pCon.catalogという無料で使える高品質な3Dモデルのライブラリは、カテゴリで整理されていて使いやすく、様々なメーカーの家具モデルが使えるので、インテリアや間取り作成に興味のある方にも超オススメです。
まとめ
SketchUp Freeで扱うSKP形式のデータをインポートまたはエクスポートできる、4つの優れたソフトウェアを紹介しました。
- Twinmotion:3Dシーンのリアルタイム処理に優れたビジュアライゼーションツール
- D5 Render:高度なレンダリング技術とAI機能を組み合わせたビジュアライゼーションツール
- Autodesk Fusion(旧Fusion 360):設計・製造までを一貫してサポートする統合型3D CADツール
- pCon.planner:直感的な操作により3Dで間取りを作成できるインテリア設計CAD。
SketchUp Freeにはない強力なレンダリング機能や、3Dモデリング機能を無料で提供しているこれらのソフトウェアを活用して、1ランク上の3Dシーン制作に挑戦してみませんか!
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